昨日、ローソンの会長が退任されるという報道記事がありました。

同社は、コンビニ業界首位のセブンイレブンとの平均日販10万円の差が縮められない中、中期計画で「1万8千店、日販60万円」を目指す中期計画を掲げているとのことです。

過去にも似たような目標を聞いたことがあるような、ないような、という感がありますし、記事でも“目標達成へのハードルは高い”と書かれています。その理由は、これも過去に聞いたことがあるような、ないような、という感がある“国内コンビニ市場の飽和感”でした。

それで?と読み進めようと思うと、新聞記事はそこで終わっていました。そこで、私が勝手に続きを書いてみたいと思います。

まず“飽和感がある”とありますが、それは本当でしょうか?飽和が近づいているから、コンビニ各社は新規出店を抑えているのでしょうか?

“国内コンビニ市場に飽和感”があっても、セブンイレブンは店舗数を着実に増やしています。しかもその出店スピードをここ数年で速めています(セブンイレブンの店舗数推移はこちら)。

ローソンも同様に店舗数は増えています。しかし、ここ数年の出店スピードはセブンイレブンよりかなり劣ります(ローソンの店舗数推移はこちら)。そうした中で、1万8千店という目標は相当高い目標に見えます。

こうしてみると、既存の報道はやはり出店や店舗開発に関する踏み込みが不十分で、せいぜい店舗数を何店舗にするかということくらいしか言及していません。“飽和感”という言葉で片付けるのも疑問が残ります。

店内で変更可能な要素を修正・テコ入れしたところで、既存店の日販アップへの寄与度はさして大きいとは考えにくい中、店舗網に関しては店舗数を目標値として掲げて、従来通り“量”の追及を進めようとした場合、ローソンの状況が大きく改善することは期待しにくいです。

セブンイレブンの日販が他社を上回る理由で、報道では十分に言及されていない事柄は何か?

それは、セブンイレブンは、商品力などの他に、高い売上高を獲得できる条件が多く揃っている“立地”を2番手企業よりも多く抑えているということです。

コンビニの利用者は、行きやすい、入りやすい、車が停めやすいなど、利用の際の利便性が優るコンビニを選択します。そうした利便性が劣る店舗に、商品力や接客力の強化、看板変更などにより「安定的に集客力を増やせ」と求めるのは酷なことです。

従って、ローソンには(ファミリーマートも同様です)“量”だけではなく“質”の高い立地への出店が求められます。しかしそれを行うのは現状ではなかなか難しいものです。それを難しくしている原因を克服することが求められています。

では、ローソンが“質”の高い立地へ出店することを難しくしている原因とは何でしょう?

続きは週明けのブログで。

 

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