「急がば回れ・脱丸暗記」の宅建講座【第1講】
新しい年度に入り、新しいことに取り組もうと気分が高まっている方もいらっしゃるかもしれません。当講座も第1講です。
しかし、しばらく“勉強”は始めません。とりあえず勉強を始めるのは結果(合格)に結びつきにくいためです。しばらくは、合格するための心構えや、合格に至る理想的なプロセス、学習方法などをお話しします。“勉強”を開始するのは、「自分にも出来そうだ」という気持ちが高まってからで十分間に合います。
宅地建物取引士試験に限ったことではありませんが、試験対策で最初にすべきことは、“敵を知ること”です。宅地建物取引士試験は、4択問題が50問で、年によって合格基準点が異なりますが、35点前後を得点する必要があります。これをどう捉えるか?「35点もとるのは大変だ」と思うか、「15点は間違えられるなら、そう大変ではない」と考えるか、で学習意欲が変わってくるように思います。この講座では、後者の考え方で進めたいと思います。
満点など目指す必要はまったくなく、これは歯が立たないと思うもの、苦手だと思うものは最後に勉強する、あるいは最悪の場合は捨てる、で良いのです。勉強をとりあえず開始する前に“得点計画”を立てましょう。
“市場分析”の結果はいかがでしたか?
「いまいち意味が分からなかった」というのが正直なところでしょう。
最初は50問全てを眺めるだけで良いのです。 平成27年度の問題をダウンロードして眺めてみましょう。(http://www.retio.or.jp/past/past_ques_ans.html) 眺めると言っても、何か“目標”がないと何をして良いか分かりませんでしょう。そこで、それぞれの問題の問題文にある「法律名」を確認してください。(選択肢を読む必要はありません)
問1から問10まで「民法」が続くことが分かります。 問11(民法も含まれますが)と問12は「借地借家法」で、問13が「建物の区分所有等に関する法律」、といった具合に見ていくと、最も問題数が多いのが宅地建物取引業法で、問26から問44まで19問が出題されています。その他、税法や不動産関連の統計、土地、建物に関する知識問題なども出題されています。
宅地建物取引業法と民法(権利関係)の問題数が多いので、多くの教科書は“宅地建物取引業法”か“民法(権利関係)”から始まっており、“法令上の制限”や“その他の分野”が後に続いています。 「教科書の順番で進めないと気持ちが悪い」という方はそれに従うべきでしょうが、毎年10万人以上の受験者が合格“できない”ことを考えると、別の方法も考えてみる必要があるように思います。
「出題数が多い分野をまずは抑えて、他の分野を後から勉強する」は果たして正しいか?皆さん、考えてみて下さい。
【確認】宅地建物取引士試験では15問程度は間違えることができる