国内にあと何店舗出せるのか?のポテンシャル試算を行ったケース

多店舗化する企業では、ある地理的範囲に何店舗出店できるかが様々な場面で議論されます。チェーン企業が「あるエリアに何店舗出店できるか?」を考える際に、最初に決めるべきことは、全国で最終的に何店舗を出店するかという目標店舗数です。これにより出店するべきマーケットの範囲が大まかに決まります。

それぞれの地理的なエリアには、それぞれの状況や局面があります。よって、“どのような施策を優先するべきか?”はエリアによって異なるのです。積極的に追加出店を行うべきエリアもあれば、既存店の業績が不振で追加出店よりも既存店対策を優先した方がよいエリアもあります。

ストーリー:経営者による国内店舗数1万店計画・・・果たして実現できるの?~とりあえずの切れのよい目標店舗数を、根拠のある数字にするまで~

物販店を営むR社では、更なる成長を期して社長が国内1万店計画を打ち立てた。店舗開発部のAさんは1万店計画達成に向けたプランの作成を求められたのだが・・・

A「弊社の社長が日本国内で1万店を開けると言い出したのですが、これって実現可能だと思いますか?」

福徳社「切れのよい数字がとりあえずの目標として、勢いで決まることはよくありますね。ここだけの話、Aさんご自身は難しいと思うわけでしょう?」

A「大きな声では言えませんが、無謀な気がしています。ほかの担当も同じ意見です。今の3倍以上ですよ・・・」

福徳社「1万店というのは直感的にハードルが高いと思います。チェーン店の本社は目標出店数とその根拠をロジカルに説明できるようにする必要があります。それができていないなら作ってみませんか?」

A「何店舗を目指すのが妥当なのか、一度しっかり検討する必要があると思ってはいました。これを機にやってみたいと思うのですが、大変な作業なのですか?」

福徳社「社長を納得させることができるかは分かりませんが、ロジカルに国内店舗数を導きだし、地域ごとの出店計画に落とし込むことまでは、それほど難しい作業ではありません。お手伝いしましょうか?」

A「ぜひ、お願いします。」

・・・その後、店舗開発部は約半年のディスカッションを経て、仮に国内1万店が実現した場合のイメージを示しつつ、導いた妥当な店舗数を提言した。幸いにも経営者は柔軟な考え方の持ち主で、R社は国内1万店計画を見直すに至った。

これは、福徳社の実際のコンサルティング事例をベースにしたストーリーです。 

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成長段階や店舗網の状況に応じて、必要な支援の方向性も企業ごとに異なります。御社にふさわしい内容を具体的にご提案します。ご質問やお問い合わせはこちらからお気軽にご相談ください。