商品ではなく、立地が店舗の成長を止めていることがあります。
売上が伸びない店舗について考えるとき、商品、接客、販促、店舗運営など、店内の改善に目が向きがちです。
しかし、店舗そのものの立地条件が、集客の上限を決めている場合もあります。
商品に固定客がいる。遠方からわざわざ来店する顧客もいる。それでも新規客が増えず、店舗の前を歩く人も少ない。
このような場合には、現在の店舗で改善を続けるだけでなく、「このブランドにとって、もっと適した場所があるのではないか」という視点から、リロケーションを検討する価値があります。
福徳社では、既存店の状況を確認したうえで、移転すべきか、どのエリア・立地へ移すべきかを整理し、候補物件の開発、店舗デザイン、開業まで一つのプロジェクトとして進めることができます。
「路面店しか考えていなかった」を、一度外してみる。
長年同じ形で店舗を運営していると、次の物件も無意識に現在と似た条件から探してしまうことがあります。
路面店で営業してきた企業なら、「次も路面店」という前提になりやすい。
しかし、ブランドの認知度、商品特性、顧客層、店舗面積、賃料負担、必要な集客量などを改めて整理すると、商業施設、駅ビル、百貨店、複合施設など、これまで検討していなかった出店形態の方が適している場合があります。
リロケーションでは、現在の物件の延長線上で探すのではなく、事業にとって本当に必要な立地条件から、出店先の選択肢を組み直すことが重要です。
CASE STORY|人通りの少ない銀座の路面店から、駅前商業施設へ
関西発のレディス物販ブランドA社は、東京進出にあたり銀座に路面店を出店していました。
商品には固定客がつき、ホームページを見て遠方から来店する顧客もいましたが、店舗前の通行量は少なく、売上は長期間伸び悩んでいました。
Aさん
「東京に出るなら銀座だろうと考えて出店したのですが、思ったほど売上が上がりません。店の前の人通りも少ないです。2年ほど前から不動産会社には移転先をお願いしているのですが、なかなか話が進まなくて。」福徳社
「現在のお客さまは、どのように来店されていますか。」Aさん
「ホームページを見て遠くから来てくださる方もいます。『もっと便利な場所にあったら、もっと来るのに』と言われることもあります。リピーターは約1,000人いて、月商は200万円前後です。」福徳社
「商品自体を目的に来店するお客さまが既にいるのであれば、立地を変えることで新規客との接点を増やせる可能性があります。路面店だけでなく、商業施設への出店は検討したことがありますか。」Aさん
「商業施設は大きなチェーンが出るところだと思っていました。1店舗しかないブランドでも出店できるのでしょうか。」福徳社
「もちろん出店できると約束することはできません。ただ、1店舗しかないことが必ずしも弱みとは限りません。商品やブランドに明確な特徴があり、商業施設側が求める売場と合えば、興味を持ってもらえる可能性があります。」Aさん
「商業施設への出店は経験がないので、どう進めればよいか分かりません。」福徳社
「候補施設の選定から始めましょう。ブランドとの相性、立地、客層、区画条件、賃料などを見ながら候補を絞り、施設側との調整、条件確認、店舗づくり、開業まで一つのプロジェクトとして進められます。」その後、A社では銀座エリア内の商業施設を候補として検討し、施設側との調整を進めました。
出店区画が決まった後は、店舗デザイン、設計との調整、VMD、開業準備などを進行。従来の路面店を閉店し、銀座中心部の商業施設へ移転しました。
結果として、移転後の平均月商は移転前のおよそ2倍となりました。
この案件では、単に新しい物件へ移っただけではなく、「このブランドにとって、どこで顧客と接点を持つのが適切か」という出店の前提そのものを見直したことが、リロケーションの大きなポイントでした。
実際の福徳社の受託プロジェクトをベースに、企業が特定されないよう設定・数値等の一部を加工したストーリーです。
このプロジェクトで行ったこと
このリロケーション案件では、移転先の探索だけでなく、出店先の考え方を見直すところから開業までを一続きで進めました。
- 既存店舗の売上・集客状況の整理
- 既存顧客・来店状況の確認
- 現店舗の立地上の課題整理
- リロケーション方針の検討
- 路面店・商業施設を含む出店形態の再検討
- 候補商業施設・立地の選定
- 商業施設側との出店調整
- 出店条件の確認・整理
- 店舗コンセプト・店舗デザイン
- 設計・関係会社との調整
- VMD計画
- 開業までの各種実務・進行管理
- 移転後の売上状況の確認
企業側に商業施設への出店経験がなくても、必要な工程を整理しながら進めることができます。
また、既に取引のある不動産会社、設計会社、施工会社等がある場合は、その会社をプロジェクトチームに組み込み、福徳社が全体をつなぐ形でも対応します。
売上不振だから、すぐ移転するわけではありません。
既存店の売上が低いからといって、立地だけが原因とは限りません。
商品、価格、認知度、店舗運営、競合環境など、他の要因が大きい場合もあります。
そのため福徳社では、まず現在の店舗がなぜ伸びていないのかを整理し、「この場所で改善するべきか」「移転するべきか」から検討します。
移転ありきで物件を探すのではなく、既存店改善、リロケーション、閉店、新規出店などの選択肢を比較し、店舗網全体にとって適切な判断を考えます。
今の場所で改善するか。移るか。そこから一緒に考えます。
「商品には自信があるのに店舗の売上が伸びない」「移転を考えているが、どこへ移ればよいか分からない」 「路面店以外の出店経験がない」といった段階からご相談いただけます。
リロケーション候補地の検討だけでも、物件開発、店舗デザイン、商業施設との調整、開業までをつなぐプロジェクトでも対応します。