「商品メーカー自らが直営店の展開を始める」「異業種からリテールビジネスに参入する」「海外ブランドが日本での店舗展開を開始する」など、短期間で自社の店舗開発チームを立ち上げる必要が生じる場面があります。どこからどのように始めたらよいか教えてほしい、といったご相談を多数いただいてきました。

弊社では、簡易なアドバイス提供から、ハンズオンでの組織立ち上げサポートまで、ニーズに応じた柔軟な対応が可能です。お気軽にご相談ください。

ストーリー:店舗開発部を作るべきか?担当者は何人必要か?

K国で200店舗以上を展開する外食チェーンのH社は日本市場で多店舗化を計画中である。その市場参入計画の立案を受託したコンサルティング会社M社のI氏は店舗開発部門をどうすべきか考えがまとまらずにいた。

I氏「日本で多店舗化する場合、独立した店舗開発の部署を作るべきですか?」

担当「何店舗ぐらい展開する予定ですか?」

I氏「K国で230店舗あるので、日本でも同じくらい出したい(出店したい)と考えています。」

担当「外食チェーンとのことですが、店舗の規模はどのくらいですか?それから検討している立地はどのようなところがありますか?」

I氏「店舗の面積は200㎡(約60坪)くらいです。人通りの多い通り沿いやショッピングセンターを考えています。ロードサイドもK国では出しています。」

担当「200店舗を出店するとして、何年くらいかける予定ですか?」

I氏「詳細はこれから決めるのですが10年くらいでしょうか?」

担当「平均すると年間10店舗ですが、そうきれいに行かないでしょうから、年間20~30店舗になることもあると考えるべきです。類似した業種が日本で流行ったときに担当者一人が一年間で開けた店舗数の平均は7~10です。となると店舗開発担当の人数は最大で3~4人は必要になります。他の業務と掛け持ちでできるものではないので、計画から考えると店舗開発専門の部署を作っておくべきでしょう。」

I氏「ほかに考えておくべきことはありますか?」

担当「200店舗とのことですが、展開する範囲は全国ですか?」

I氏「日本の主要都市を考えています。地域は限っていません。」

担当「全国規模となると、店舗開発担当者の地域配分も問題となります。4人体制だと、東京2名、大阪、名古屋に1名ずつなどが考えられますが、一人が担当する範囲が広域になり非効率になります。展開地域を絞ることも検討することをおすすめします。」

I氏「大変、参考になりました。」

・・・その後、日本全国で200店以上を開けたK国の企業の話を聴かないので、立ち消えになったか、途中で展開が頓挫してしまったのかもしれません。

これは、福徳社の実際のコンサルティング事例をベースにしたストーリーです。

どのような課題をお持ちですか? 

成長段階や店舗網の状況に応じて、必要な支援の方向性も企業ごとに異なります。御社にふさわしい内容を具体的にご提案します。ご質問やお問い合わせはこちらからお気軽にご相談ください。