飲食業・小売業・サービス業などでは、同じ屋号で多店舗を展開する企業が数多くあります。こうしたチェーン企業にとって、「店舗開発」は成長戦略の中核を担う欠かせない機能です。そのため、店舗開発のスキルを身につけた担当者が求められています。
一方で、店舗開発の実務がどのようなものなのかは広く知られておらず、学ぼうと思っても「何を読めばよいのか」「どこへ行けば学べるのか」が分からないのが現状です。
そこで株式会社福徳社では、2017年4月よりチェーン企業の社内研修用に独自開発した教育講座を、一般の方にも受講いただけるセミナー形式で公開しております。これまでに、南は沖縄から北は仙台まで、未経験者からベテランの方まで、多様な業種・企業にお勤めの600名を超える方々にご参加いただきました。経験に関わらず理解しやすい説明を心がけておりますので、どうぞお気軽にご参加ください。
内容は受講者の経験に応じて柔軟に設計します
店舗開発の基礎を身につけたい方へ
商業用不動産は、商売に適した立地が限られているため競争が激しく、選ばれるためには高い交渉力が求められます。店舗開発部は、自社ブランドの普及と市場シェア拡大を担う、企業成長の鍵を握る部署です。
本講座では、店舗開発に興味がある方、今後担当する可能性がある方、着任して間もない方などを対象に、店舗開発の基本的な考え方と進め方を丁寧に解説します。また、店舗開発担当者としての心構えや、日頃から意識すべきスキルアップの方法についてもお伝えします。
ご希望に応じて、店舗開発担当者が必ず身につけるべき「既存店分析」や「売上予測」の実践方法を、エクセルを使った演習を交えて学ぶこともできます。分析には一定の流れがあり、必要なデータも今ではインターネットから容易に入手できます。売上データの見方から、データベースの作成、既存店分析の手順、売上予測モデルの構築、関連する統計知識まで、店舗開発に必要な部分だけを分かりやすくまとめて解説します。
商業施設への出店に関心のある方には、路面店との違いや、施設側との交渉で求められる姿勢についても紹介します。ディベロッパーへの取材や経験豊富な店舗開発担当者へのヒアリング、そして講師自身の経験に基づき、実務ですぐに活かせる最新情報をやさしく体系的にお伝えします。
マネージャー・ディレクター層の知識を身につけたい方へ
店舗開発担当者が経営層へ物件を提案する際には、「なぜ」「今」「そこに」投資すべきなのか、その“出店の意義”を論理的に説明する力が求められます。出店は長期的な収益を左右する重要な投資活動であり、出店判断の難しさから、説明が一貫せず合意形成に時間がかかるケースも見られます。
また同一ブランドで多店舗展開を行う企業では、特定のエリア内で複数店を出すことが一般的です。経験を積むにつれ、“エリア全体をどう構築するか”という視点が求められ、複数エリアの戦略立案も重要な役割となります。
ディレクタークラスになると、全社の経営計画を中長期の出店計画に落とし込み、新規出店方針を明確にすることが求められます。個別立地の判断だけでなく、エリア配分や店舗網全体への影響、出店の意義を説明する提案力が欠かせません。
ご希望の場合には、こうした高度で複雑な課題に対応するための“理論武装”もサポートいたします。将来的なキャリアアップを見据えて学んでおきたい初心者の方にもおすすめです。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
講師プロフィール
加藤 拓(株式会社福徳社取締役)
専門分野は、チェーン店の出店戦略、店舗開発、売上予測。
店舗開発の実務・分析・戦略立案に一貫して携わり、店舗開発の実務にほぼ30年間携わり、分析・戦略・意思決定の現場を歩んできた実務家。
市場調査会社にて、日本マクドナルド株式会社のGISシステム構築および売上予測モデルの構築に携わる。その後、スターバックス コーヒー ジャパン株式会社にて、店舗開発本部および経営企画室に所属し、出店戦略立案、物件判断、新規物件の売上予測、既存店舗の売上分析など、店舗開発実務を10年間にわたり担当。
株式会社福徳社設立後は、飲食・小売・サービス業を中心とした多数のチェーン企業において、店舗開発部門のコンサルタントおよび社内研修講師として活動。理論と現場を往復する実務支援を強みとし、出店判断や売上予測の高度化、人材育成に継続的に関わっている。
博士(学術)。複数の大学・大学院にて商学・経営学関連の講座を担当。
慶應義塾大学商学部卒、東京工業大学大学院総合理工学研究科修士課程修了、コペンハーゲンビジネススクール留学、慶應義塾大学大学院商学研究科後期博士課程単位取得退学。
宅地建物取引士(登録番号:東京 第242957号)。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA®)。
ご挨拶
変化の時代における、店舗開発担当者のリスキリングと個別指導
コロナ禍をきっかけに、大きく変化した私たちの働き方や事業環境は、その後も元に戻ることなく、むしろ変化のスピードを速めながら現在に至っています。
小売・サービス業を取り巻く環境も例外ではなく、閉店や事業再編といった厳しいニュースが続く一方で、消費者行動や市場構造の変化を的確に捉え、新たな成長機会を見いだしている企業も確実に存在しています。
こうした時代において、店舗開発の現場で求められる役割は、単なる「出店業務」ではなくなりました。
市場を読み解く力、リスクを定量的に判断する力、社内外を調整しながら最適解を導く力など、より高度で複合的なスキルが求められています。
言い換えれば、店舗開発担当者一人ひとりにとって、継続的なリスキリング(学び直し)が不可欠な時代に入ったと言えるでしょう。
一方で、弊社が従来行っていた集合セミナーでは、以下のような限界も以前から感じていました。
- 各社固有の事情や戦略に踏み込めない
- 実務に直結する具体論まで扱いにくい
そこで本講座では、こうした課題に真正面から向き合うため、個別指導という形を採用しています。
事前に受講者様の課題やご要望を丁寧にうかがったうえで、実際の業務に即した内容を組み立てることで、受講直後から現場で活かせる知識・考え方を、具体的かつ実践的にお伝えします。
また、講座は「受けて終わり」ではありません。
受講後に実務へ戻られた際に生じる疑問や壁についてもぜひお気軽にご相談ください。店舗開発担当者としての成長を継続的に支援してまいります。
変化の激しい時代だからこそ、経験を「勘」や「属人的なノウハウ」のままにせず、再整理し、磨き直すことが重要です。
本講座が、皆様にとって実務に根ざしたリスキリングの機会となれば幸いです。
皆様のご受講を心よりお待ちしております。
2026年1月
株式会社福徳社
店舗開発実務講座専任講師
加藤 拓
