ストーリー:商業施設に出店するには?
以前、店舗開発実務講座を受講された外食チェーンB社のAさんは、2か月前に店舗開発職で現在の会社に転職したばかり。商業施設への出店が中心の会社で、これまでとは何かが違うようです・・・
Aさん「ご無沙汰しております。店舗開発が面白くなって転職しました。今、積極的に出店しているB社です。」
担当「店舗開発の人数を増やしているくらいだから忙しいでしょう?」
Aさん「出店数もこれまでの会社に比べて多くて、特に、商業施設の出店が中心で、まだまだ知らないことがたくさんあります。」
担当「商業施設への営業は順調ですか?」
Aさん「先方から入る情報もあるのですが、それにばかり頼っていてはダメな気がします。」
担当「以前は商業施設の力が強くて、テナントによっては相手にもされない施設も珍しくなかったのですが、最近は商業施設の数が増えてテナントとの力関係が逆転したと言う関係者もいます。」
Aさん「以前より出店しやすくなったということですか?」
担当「そうです。ただ、簡単に出店できればよいところに出店すれば良いわけではありません。その点は商業施設も同じです。現況が空き区画の情報には、すぐに飛びつくのではなく、なんでだろうと考えるべきです。」
Aさん「出店したい施設でも、競合する会社の店舗があるからもう一店はいらないとか、現況で空き区画がない場合はどうすればよいですか?」
担当「こちらが出店したいというだけでは話は進みません。施設の将来構想や現状抱えている問題を担当者からききだして、それに対してB社の店舗で何かできないかと考えることも必要です。」
Aさん「自社テナントを売り込むだけでは不十分ということですね・・・」
担当「商業施設はテナントの入れ替えや増床・改装などの新たな動きが必ずあります。それにはフロア全体や一定の区画の売上が下がっているという問題が背景にあるはずです。そう考えると、将来的に出店を望む施設の担当者とは情報共有を密に行っておくべきです。」
Aさん「分かりました。物件以外の情報収集を心がけてみます。」
・・・その後、Aさんの転職の連絡はない。どこかでB社の店舗を増やしているに違いない。
これは、福徳社の実際のコンサルティング事例をベースにしたストーリーです。
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