「全国チェーンが戦いにくいマーケット」とは

スターバックスが最後の未出店の都道府県である鳥取県に初出店したようですね。鳥取駅付近のドライブスルー店舗のようです。

最後の花火を上げた感がありますが、それはさておき、今日は、スターバックスのような全国チェーンが戦いにくいマーケットについてのお話です。個人で開業をお考えの方も、参考にしてください。

最初にご注意いただきたいことは、ここでいう「マーケット」とは、県や市などの自治体単位でのマーケットを意味します。鳥取県とか、富士市などです。

多くの全国チェーンは、全社的な出店数をマーケットごとに落とし込んでいます。言い換えると、個々の店舗の立地を選ぶ前に、出店するべきマーケットの選定を行っています。

その際に基準となるものは、主に人口、つまりマーケットの規模です。人口の少ないマーケットは、人口の多いマーケットよりも優先順位が下がります。

しかし、人口だけ見て、数字の上では出店できるマーケットであったとしても「戦いにくいマーケット」というものがあるのです。

通常の全国チェーンは、あるマーケットに複数の店舗を出店することを考えます。それにより、ストア・ブランドの宣伝効果を高め、競争相手の出店を抑制し、お客さんの利用の際の利便性を高めることができ、その結
果、そのマーケットの顧客を獲得し、維持することが可能となります。しかし、そういったことを実現しにくいマーケットがあるのです。

私は、そのようなマーケットの特徴をどう定義すればよいかをずっと考えていましたが、漠然としか説明できずにいました。

しかし最近になって、それが分かってきました。なぜか?

個人的な話ですが、私は4年前まで東京の都心でマンション暮らしをしていたのですが、まだ乳幼児だった子供の成育環境を考え、郊外の八王子市に引っ越しました。生活してみて分かったことは、実は八王子市も「戦いにくいマーケット」だったということでした。

続きは明日のブログで。