今日はbar連休谷間の平日ですが、朝から陽気がともてよいので、わが家の”野外オフィス”にて仕事をしています。

この時期にいつも思うことがあります。それは、なぜ日本では、イタリアやスペインなどにある“バール”が普及しないのか、ということです。

過ごしやすい陽気のもと、テラス席や、街中の広場にテーブルが並んでいて、そこでお茶を飲みながらおしゃべりをしたり、読書をしたり、物思いにふけったり、食事を楽しんだり、昼間からワインを味わったり、、、人々が自由な時間を楽しんでいる場所です。

旅行等で行かれたことがある方もいらっしゃるかもしれませんし、テレビの旅行番組や、『ローマの休日』といった映画でご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。日本人でも、“バール”に憧れる人は少なくないように思います。

私自身も“バール”とまでは行きませんが、お日様のもとで食事や仕事ができるような家にしたいということで、庭にパラソル付きのテーブルを置いています(そこを“野外オフィス”と称しているのですが)。

しかし、やってみて分かったことは、このテーブルが機能する、つまり、外でゆっくり快適に過ごせる日数というのは、一年のうちでほんの数えるくらいしかないということでした。

ゆっくり快適に過ごすためには、天気が晴れているだけでは不十分で、気温がちょうどよいこと、湿度が低いこと、風が強くないこと、突風が吹かないこと、雲が出ていないこと、蚊がいないことなどが必要で、これらの条件が全て揃う時というのは非常に短いということです。それが5月上旬から中旬なのです。それを超えると、気温も上がり、湿気が増し、雨も降りやすくなり、蚊も出るようになり、、、ゆっくり快適に過ごすのは難しくなってしまいます。

“バール”が普及するには、日本は天候の変化が激しすぎるのです。それに対して、ヨーロッパでバールのある地域は羨ましいくらいに陽気が安定しています!これは、日本の飲食店で、テラス席を稼働させることがなかなか難しい理由にも重なります。

・・・こんなことを書いていたら風が強くなってきましたので、通常のオフィスに戻りたいと思います。

皆様、よいゴールデンウィークをお過ごしください。