主要チェーン店の総店舗数の変化という観点から2017年を振り返ってみたいと思います。今日はファミレス&ステーキ業態編です。
業態全体では、総店舗数は10,733店舗から10,748店舗へ増加しました。増加数はわずか15店舗、増加率は0.14%と小幅な伸びとなりました。
しかし、急激に店舗数を増やしたところもあれば、店舗数が一気にゼロになるところもあり、成熟した市場を食い合っている様子がうかがえます。
さて、2017年に最も総店舗数を増やした屋号トップ3は、
1位 いきなりステーキ (+62店舗)
2位 サイゼリヤ (+36店舗)
3位 鎌倉パスタ (+12店舗)
でした。
次に総店舗数の“増加率”トップ3は、
1位 スエヒロ館 100%増(9店舗→18店舗)
2位 伝説のステーキ屋 100%増(4店舗→8店舗)
3位 chawan 60%増(10店舗→16店舗)
ちなみに、『いきなりステーキ』は増加率でも4位で52.5%となっており、急拡大していることが読み取れます。この企業はかつて別の屋号で急拡大したあとに色々な問題が生じたことがありましたが、同じようなことが起こらないか2018年も注目したいところです。
逆に、2017年に最も総店舗数を減らした屋号トップ3は、
1位 ケネディ -33店舗
2位 ステーキハウスけん -21店舗
3位 グラッチェガーデンズ -15店舗
でした。ステーキ&カフェ『ケネディ』の運営会社が今年10月に破産し、30店舗近くを一気に閉めたのは記憶に新しいところです。2017年の総店舗数減少率でも、トップはケネディの100%減(33店舗→0店舗)でした。
成熟した市場の中で、ステーキは今年動きのあった業態であったことが数字の上でも確認できます。
因みに、上位には入りませんでしたが地道に店舗を増やしているステーキチェーンとして『ブロンコビリー』を挙げると、総店舗数は108店舗から10店舗増の118店舗(9.3%増)に増加しています。
急拡大する者には低価格で追随する者が現れるもので、2018年はそうした動きに注目したいと思います。
明日はバーガーショップ編をお届けします。