小説で学ぶ店舗開発・松本清張『点と線』(2)

小説で学ぶ店舗開発・松本清張『点と線』(2)

ある国家試験の受験準備のため記事の更新が滞りましたが、無事に試験も終了しましたため再開します。前回の続きです。

刑事は、あいつが犯人に違いない、という“直感”のようなものが先にあり、それが仮説となり、その仮説を証明するために徹底的な調べをし情報を片っ端から集め、それらのうち必要なものを関連付けることで裏付けていくわけです。証明に失敗すれば努力は水泡に帰し有限な資源を無駄遣いすることになります。科学者も、追い求める対象は刑事と異なりますが、同じようなことをしていると思われます。共に、直感・必死の調査努力・ロジックの3つが揃って事件や問題の解決にいたるのです。

このことは物件等を社内でプレゼンする時にも有用だと思われます。“ここにぜひとも出店すべきである”という自分の中の確信が仮説です。それを証明する、つまり、社内で確実に通すには何をどう説明しなければならないかを筋道立てて考え、物件について徹底的に調べることが、プレゼンテーションでも説得力・迫力をもたらすのだと思います。

香椎の海岸で男女の死体が見つかった事件を地元の警察は“情死”と片付けようとしていました。しかし『点と線』の鳥飼刑事は不自然なことが多く“殺人事件”とにらみました。それを証明するため死んだ二人の周辺を徹底的に洗い、頭をフル稼働して考え、最後は心中事件ではなく“殺人事件”であることを証明します。

気持ちを奮い立たせる効果もあると思われますので、ぜひ一読・再読をおすすめしたいと思います。

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