潔い(いさぎよい)閉店とは?【1】傷が浅いうちの“英断”もときには必要

成長の初期段階から店舗網を広域に拡大してしまうケースは意外と多いものです。

店舗数が少ない(場合によっては一桁台)段階で、まるで高級ブランド店のように全国展開したり、ある程度の市場ボリュームがあるという理由で未出店の市場に進出したりするような場合です。この場合、得てして自社の知名度がまだ低い、ないしはゼロに近い、市場へ進出することになり、新店の売上はなかなか振るわない、向上しないことが予想されます。市場の選定においては量的な側面だけでなく、自社の知名度・認知度という質的な側面も考慮に入れる必要があります。

こうしたケースに該当してしまった場合は“潔い閉店”を視野に入れる必要があります。売れない店舗の存在は、店舗で働く従業員の士気を低下させるだけでなく、会社の新規出店への意識を委縮させることにより企業の成長機会をも奪います。

売れる店舗もあればそうでない店舗もあります。店舗の売上の差異の8割方は商圏の量的・質的な要因と立地に関わる要因で説明がつきます。

それらに問題がある場合、いくら商品、接客、店内環境の要因などでカバーしようにも限界があるのです。また、出店を止めたところで既存店の売上が向上するという保証もないなか出店を凍結するケースも見られますが、それも商圏の量的・質的な要因と立地に関わる要因に問題がある店舗の場合は期待薄です。

出店に失敗は許されないはずなのですが、出店を始めたばかりの場合、失敗はあり得て、その場合、成長の初期段階では、傷の浅いうちにその出店を“無かったことにする”英断をし、そこでの“悔やまれる教訓”を次の店舗展開に活かすことを検討するべきなのです。

続きは次回のブログで。

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