昨日の続きです。デンマークの文房具屋で見かけたのですが、101種類のカードが売られていて、0から100までの数字が一つずつ大きく書かれていました。何かと思ったら、バースデーカードでした。家族や親類等の誕生日に毎年必ずカードを書く人もいるのでしょう。

クリスマス前には31,30・・・・1と、またもや数字が赤いラベルに大きく書かれたビールが店頭に並びます。これは、クリスマスまであと何日かを示しているそうです。冬に日々の変化に飢えていた私は、面白くてすべての数字を揃えました。

何人かのデンマーク人のお宅にお邪魔した際に、ほとんどの家に百科事典が全巻揃っていました。壁にロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートが何十枚も掲げてある家もありました。家具は全てイケアという家もありました。

こうしたことからの仮説ですが、デンマーク人はコレクション好きで、何かシリーズ物を買ったら全て揃えないと気が済まないような人々のようです。

日本人にもそういう人はいますね。少なくとも、デンマークよりもはるかに多い人数がいるはずです。デンマークの雑貨屋はこうした“コレクション癖のある人”に対してメッセージを送る必要があるように思います。それはどのようなことでしょう?

デンマークの雑貨屋は、コレクション癖のある人に、“部屋の雑貨を全て『ソストレーネ・グレーネ』で揃えることが本当のデンマーク流である”ということを伝えるべきではないかと考えます。ちまちま小物を買うだけでは、本当の意味は伝わらないように思います。

話は変わりますが、日本では“引きこもり”“出不精”といえば、どちらかと言うとネガティブな印象を受けるのですが、それを明るいものにすることを期待します。部屋の中を充実させて家での暮らしを大事にすることは、精神的にもまっとうなことです。

また、“程よい暗さを楽しむ習慣”というものも伝える必要があります。『ソストレーネ・グレーネ』のブランド・ブックには“Hygge”(ヒューゲ)というデンマーク語が書かれています。これは“人と人とのふれあいから生まれる温かな居心地のよい雰囲気”を意味するデンマーク語独特の言葉ですが、特に夜の時間が長い冬に重みを持つ言葉ではないかと思いますし、日本人にも理解できる概念だと思われます。これは節電にも貢献します。

以上、当ブログの趣旨からは脱線しましたが、『ソストレーネ・グレーネ』が日本の消費者に伝えるべきと思われる事柄をお話しました。日常的に使用するものだけに、日常的に利用しやすい場所への追加出店が求められます。

脱線ついでに、明日は、恐らく多くの方にとって馴染みの薄いデンマーク語の入門講座をお届けします。どうぞお楽しみに。続きは明日のブログで。