日本の総人口は1億2千万台ですが、この数字は減少傾向にあります。

2006年だったと思いますが、日本の人口が減少に転じたという新聞記事を朝読んで大きなショックを受けました。“これまでの考え方”が通用しなくなると思い危機感を感じたためです。それから10年以上が経過しました。

最近、あるクライアント企業の店舗開発部門のスタッフとの会合の中で、市場が“縮小”する中、(10年)一昔前までの市場が“拡大”する時代の考え方のままのように思われ、不安に思うことがありました。

新規出店をどのように進めるかを考える際には、大きく分けて2つの考え方があり、これからはそれらをうまく使い分けることが必要だと思います。

一つは、自社が未出店のエリア、市場ポテンシャルがまだ残っているエリアを狙って出店するという考え方です。自社の既存店、競合店をマッピングし、その空白地帯を狙って出店するというものです。これは乱暴に分類すると市場が“拡大”する時代の考え方です。

しかし、その考え方がもう古いので捨てるべきというわけではなく、エリアの人口が増える、エリアに人口が流入するといった市場の成長、あるいは、エリアの人口は減らない、エリアの人口は流出しないといった少なくとも現状維持が期待できる場合は、その考え方で良いと思います。

が、そのようなエリアは他社にとっても出店の優先順位が高いことでしょう。そうした状況にも関連して、もう一つの考え方が必要となります。

続きは明日のブログで。