上海“徹底現調”レポート【17】上海人の地理的な移動行動(基本は日本と同じ。違うのは?)

日本と上海で大差があるものは何か?人口はもちろんですが、それ以上に痛感するのは土地の広さです。日本は通りの幅が狭い一方で、上海は通りの幅が広く、かつ、歩行者優先ではない交通ルールも手伝って、渡るのが非常に億劫です。またある通りと隣の通りを挟む1ブロックも場所によっては数分歩かなければ通過できないことがしばしばです。

こうした環境に数日間いると、いつでも最短ルートで移動することを考えるようになるものです。これは上海人に限ったことではないと思います。私自身、最初のうちは見聞を広める目的で敢えて遠回りをして移動していましたが、1週間もすると最短ルートで行ける駅の入口までの道順が自然と頭に入りました。同じ用事で、しかも近場で済ますことができるなら、わざわざ遠方まで移動することを上海人に期待することはやめた方がよいでしょう。最近行っていないから、わざわざ地下鉄を乗り継いでどこかへ行くようなことはないと考えるべきでしょう。

上海人は自身の地理的な生活圏の中を繰り返し移動し、その範囲は、面積そのものは土地の広い国のため広いものの、移動の意味合いとしては狭いと考えてよいと思われます。信号を2つ渡るのは、日本の都市部では当たり前のことかもしれませんが、上海ではとても面倒なことなのです。高速道路の下を走る大通りを渡るとなると、心理的にかなりの準備がいります。そう考えると、一店舗を開ける場合に想定される同店舗の商圏はかなり明確に定義でき、その外側から集客することはほとんど困難であると考えるべきなのかもしれません。淡い期待は禁物なのです。

8月から上海“徹底”現調レポートと題して連載してきましたが(最初の記事はこちら)、夏も終わりということでそろそろまとめに入りたいと思います。次回は最終回を週末のブログで。

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