商圏となり得る場所でも、顧客を呼べないことがある?

昨日の続きです。確認ですが、商圏とは何でしたか?

店舗のお客さんの「来し方」の地理的な範囲でした。要はお客さんがどこから来ているかの地理的範囲のことでした。(参照記事:「商圏」とは何か?【1】「行き先」の反対語は何でしょう?

商圏は、だいたい半径何メートルくらい、といった距離で把握しようとします。それはそれで良いのですが、商圏となり得る場所でもお客さんを呼べないことがあることを知っておくべきです。

距離が離れた場所から集客するのが難しいことは分かりやすいですよね。なぜなら、お客さんが来店するのに要する時間や労力、時には交通費、が増えるためです。

しかし、半径(直進距離)は短くても、あなたの店舗自体に問題が無くても、お客さんがあなたの店舗に行きにくいと感じてしまうことがあるのです。その場合、店舗の商圏は小さくなり、それは見込み客の数が少なくなることを意味します。距離は近くてもあなたの店舗周辺に行くのに心理的な抵抗を感じさせるものがあるのです。

商圏は「分断」されることがある

例えば、距離は200メートルでも、途中に河川が流れていて橋を渡らなければ店舗に着かないような場合です。河川の対岸から集客するのは簡単ではないことが分かります。商圏と想定する範囲の中に河川があって、店舗からみて河川を超えた部分の面積が半分もあるような場合は、川の幅にもよりますが、店舗の商圏は最悪の場合はその半分になってしまうと考えるべきです。

このように商圏は「分断」されることがあるのです。

分断された後の状況をよく把握する必要があります。それを怠ると見込み客の数を多めに見積もることになり、開業後の売上が予測に達しないという悲惨な事態を招いてしまうのです。

河川のほかに商圏を分断するものは何があるでしょう?

続きはまた明日のブログで。