今日は京都から出て番外編です。個人的な話ですみませんが、夏休みにかこつけて、子どもたちと夏の全国高校野球第100回記念大会の3日目に行ってきました。これをいかに立地の話に関連付けるかを考えながら試合を観ていたのですが、ある小話を一つ。

京都市内から早起きしてやって来ましたが、今大会から有料になった外野自由席は、朝8時過ぎに着くとまだガラガラでした。席は十分な数があるのですが、いちばんよく見える席は?と考えると、何階席かという高さの選択と、水平方向の位置の選択とが重なり意外と難しいのです。

阪神の地元・甲子園でライトスタンドから試合を観るのは難しいこと、第二試合で戦う贔屓の高校が一塁側であったことなどから、ライトスタンドにしたのですが、そこでの“ベストロケーション”はどの席か?

ここだ!と思った席で第一試合を観ていると、私達の左前に60-70代くらいの男性(以下「Aさん」)がドカっと座りました。まるで指定席かのような座り方で、不思議に思いました。第二試合の開始が近づくにつれて、一脚を立ててカメラを据え付け、試合が始まると一球一球、こまめに写真を撮り始めました。

しばらくすると「今日は何時からいらしてるんですか?」というビールの売り子さんの声が聞こえました。話しかけている相手はAさんです。2人の会話の様子から、Aさんは常連で、高校野球開幕からほぼ毎日“同じ席”に座って観戦されていることが分かりました。常連が選ぶ座席のすぐ右後ろなのだから、自分の席選びも間違っていなかった、と思いました。

その座席番号は?そこからの眺めは写真のとおりです。

正解は「33段28番」でした。

そして、Aさんが座っている“ベストロケーション”は、「32段29番」でした。もし高校野球に行かれる方は、この席だけは空けておいてあげてください。

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