「はれのひ」事件を繰り返さないために必要な“出店”判断の知見とは?

本日1/27の東京新聞・朝刊一面には、振り袖販売・レンタル業者「はれのひ」破産の記事が大きく掲載されています(「はれのひ」破産 負債額10億円 社長が謝罪会見)。

謝罪の時期が遅いとか、負債総額がいくらとか、騙すつもりがあったのか、などが中心に書かれているようですが、個人的にもっとも注目したいのは、そもそも経営状況が悪化した出来事や判断ミスの決定打が何であったか?ということでした。個人的に縁のある横浜に本社があり、弊社のある八王子にも店があったということで、どういう考えのもとで展開していたのかも気になっていました。

そうした見方で記事を読んでみると、“やはり”と思える箇所がありました。それは記者会見の最初の方にあるやりとりでした。

破綻の経緯はとの問いに対して、

急激な出店で人件費などのコストがかさみ、大幅な赤字になった。経営判断を間違った。

という回答があります。会見はサラリと次の詐欺ではないか云々の質問に移ってしまうのですが、ここではこの経営判断ミスというコメントに注目したいと思います。

振り袖販売・レンタル業ということで“振り袖”を中心に経営を考え、出店を独立して考えてしまい、“急激な”という言葉から一時期に身の丈に不相応な勢いで店を開けたものと想像できます。また、“人件費などのコスト”とありますが、これも“など”に含まれるコストの打撃がより一層大きかったとのではないかと思われます。こうしたケースは業種を問わず“倒産情報”を定期的に確認していると見かけるものです(当ブログ参考記事:倒産情報に学ぶ)。

今後、同様の事件が起きないようにするために必要なことは何か?

経営者が出店をより慎重に考えること、また、それに資するような、会社の規模や成長段階に応じて多店舗化をどのように進めるべきかについての知見の蓄積が必要であると考えます。それに対して、弊社のチェーン店店舗開発セミナーの上級編では“多店舗化の方法とそれが会社全体のコスト構造・収益性に与える影響”についても言及しています。