「動線」の強弱とは?『フライング タイガー コペンハーゲンルミネ立川ストア』の立地評価

7月1日、東京都立川市のJR立川駅・ルミネ立川「1階」にフライング タイガー コペンハーゲン(Flying Tiger Copenhagen)がオープンしました。「こんにちは立川」というミューラルが出ています。

私はコペンハーゲンに住んでいたことがあるため、フライング タイガー コペンハーゲンについてはまた改めて触れたいと思いますが、商品のデザインに特徴がある雑貨屋さんです。

フライングタイガーコペンハーゲン立川壁画

JR立川駅周辺は、グランデュオ、エキュート、ルミネ立川を含む駅ビルや、百貨店の伊勢丹、高島屋などの商業施設が集積し、最近ではIKEA立川店も開業しました。更に今後、ららぽーと立川店の開業も予定される大商業地です。

昨日(7月3日)、商談の準備のため立川駅に行く機会があり、たまたまルミネ立川入口の看板を見て、フライング タイガー コペンハーゲンが「1階」に一昨日オープンしたことを知りました。

JR立川駅は改札口の前を駅の北口と南口を結ぶ通路があり、その強力動線上にルミネ立川の入口があるのですが、そこはルミネの「2階」部分で、多くの人はその前を通過し、伊勢丹、高島屋、多摩モノレール、IKEA立川店方面へ流れていきます。

「1階」「2階」と階数にカギかっこがついているのには訳があります。

なぜフライング タイガー コペンハーゲン立川店は大勢の目につく「2階」ではなく「1階」に出店したのでしょうか?

立川駅の改札口は駅ビルの2階にあたるフロアにあり、そこから通行人はペデストリアンデッキを通って、伊勢丹や多摩モノレールの駅方面との間をスムーズに行き来することができます。そこは、通行の確実性が高い、非常に強力な動線が形成されています。

しかしその陰で、ペデストリアンデッキにより視界を遮られ、存在感を失ってしまったのがルミネ立川店の1階と、地下1階部分です。上空(2階)を通過する大勢の通行人をいかにして1階、地下1階に引き込むかが商業施設としては課題となっていることでしょう。

通常、駅ビルの1階、地下1階には主に食品、ギフト等を取り扱う店舗が軒を連ねるはずですが、現状はどうなっているのでしょう?(ご参考まで、ルミネ立川店のフロアガイドはこちらです。)

フライング タイガー コペンハーゲン・ルミネ立川ストアは、ルミネ立川店1階のフロアの中でも、利用客の目線で言えば“最も行きづらい場所”と言っても良い、奥まった区画にあり、左右は食べ物屋さんに挟まれています。

フライングタイガーコペンハーゲン立川ルミネ店

同フロアには、フライング タイガー コペンハーゲン以外にも生活雑貨を扱う店舗が複数あります。話題性のあるテナントの力で顧客の誘導を図ろうという、テナントを誘致する商業施設側の意図が透けて見えてしまいます。

【予告】明日からのこのブログでは、このような「動線」について、立地判断に際しどのように観察すればよいのか、について解説していきたいと思います。演習問題もつけますので、ぜひチャレンジしてみてください。続きは、動線とは何か?【その1】「動線」の定義で。