『幸せのパンケーキ』多店舗展開の評価

先日大阪に出張したときのことですが、『幸せのパンケーキ』の広告をあちこちで見かけました。ホームページによれば、“Yahoo!検索大賞2016【スイーツ部門賞】受賞、同名のお店が各地に次々とオープンしていることも話題です“とのこと。

話題になっている店が心斎橋にも出店、ということで、“そこはかとない危うさ”を感じたため、帰京後に出店という観点から同社を調べてみました。

2017年7月11日現在、10都府県に14店舗を展開しており詳細は以下のとおりです。

A_Happy_Pancake

企業の意思かどうかは別として、商業力のある市場を積極的に狙っているように見える一方で、石川県や沖縄県などちょっと早いかなと思わされる市場にも既に進出しています。

次の表は、“幸せのパンケーキ”が出店済か出店していてもおかしくない自治体の年間小売業販売額(百万円)と店舗数を示しています。

市場の大きさを表す数字と店舗数を並べたときにチェックすべき点は、1店舗あたりの人口や年間小売業販売額の値です。人口何万人に対して、あるいは、年間小売業販売額何億円に対して1店舗が存在するかという数字です。この数字が出店済みの自治体間で大きな差がない場合は、考えられた出店をしている可能性が高いです。逆にこの数字に差がある場合は、計画性に乏しい、引きがあったからという理由で出店をしている可能性が高いと判断してよいと思います。

これ以上は差し控えますが、商品に話題性がある時に急激に店舗網を広域に拡大したり、市場規模の小さい自治体にいきなり出店したりするケースは多いように思います。しかし、話題性が静まった後はメディア等でとりあげられることも少なくなり、市場規模の小さい市場から客足が遠のき、売上が低下しはじめたり、市場規模の大きい市場では高い経費に見合うだけの売上を確保することが難しくなったりで不採算店舗が増え出し、よろしくないニュースが流れることなりはしないか、と心配になります。

さて、同社のホームページによれば、「名古屋店」というので名古屋駅のある中村区にあるのかと思いきや中区・栄にあるそうです。この店名は変わる可能性が高いです。でなければ名古屋市内で追加出店ができません。「京都店」も然りです。京都市は下京区が中心ですが、「京都店」は中京区にあります。

引き続き多店舗展開を観察していきたいと思います。

a_happy_pancake