商業施設調査速報を終え、本日より従来の“店舗開発”に関する内容に戻りたいと思います。これからお話しする内容は、サービス業が一国内市場において、店舗網をどのように拡大するべきか?というものです。

同じ屋号(ブランド)で、あちこちに小規模の店舗を立地させるサービス企業があります。レストラン、コーヒーショップ、フィットネスクラブ、金融機関(銀行・証券会社・郵便局等)、コンビニエンスストア、リラクゼーション、ドラッグストア・・・などです。

こうした企業は、個々の店舗の商圏(顧客の来し方の集合)が狭いため、ある一定の範囲の地理的市場に複数の店舗を出店することによって、その地理的市場をカバーしなければなりません。

そのため企業によっては、ある一国内市場において、数百店舗、場合によっては数千店舗を展開することが多々あります。こうした企業は多店舗展開に成功した企業と言えます。そして、少なくない数の企業(日本一号店を開店する企業が好例)が、こうした多店舗化に成功した企業の仲間入りしようと多店舗化を試みます。

しかし、こうした企業が、成長目標を達成するために、その成長段階に応じて店舗網を地理的にどこまで拡大するべきか?については、具体的な指針が存在するとは言い難い状況にあります。

いわゆる出店戦略や、その具体的なプランである市場計画(マーケット・プラン)については、私の古巣のスターバックスでも、スターバックスが進出した国のマーケット・プランの担当者が定期的に会合を持ち、上記に関する指針を設け、それらを共有するよう努めていました(2006年から2009年頃のことです)。しかしながら、それも結論は出ませんでした。つまり、指針が存在しないのは、日本だけではないのです。

そこで、「みんなで考えても結論が出ないのであれば、自分で考えてみよう」ということで、私は会社を辞めて、約5年間自分で考えてみました。その結果を学術的なジャーナルに投稿し、アクセプトされました。その内容を、これから当ブログで僭越ながら(書き下ろしとして)なるべく分かりやすくお話しさせていただきたいと思います。

サービス企業は一国内市場においてどのように店舗網を拡大するべきか?というテーマについて、ケーススタディの題材として、ありがたいことに当ブログをお読みいただいている方も多い、教育産業・学習塾をとりあげ、お話しさせていただきます。

では、手始めにクイズです。

<問>外食産業の全国ブランドには、マクドナルド、スターバックス、KFC、ミスタードーナツ、すかいらーく・グループなどがありますが、学習塾の全国ブランドは

ヒントは、『○○義塾』です。

続きは明日のブログで。