もったいない出店【その5】LAGERHAUS(ラガハウス)

北欧雑貨に因んでスウェーデンのLAGERHAUS(ラガハウス)。これも2013年10月に日本に一号店が開きましたが、全国的な知名度はあまり高くないと思われます。

1号店の意味

上の“人気立地の序列”の図を使って考えると、序列下位に一号店を開業したのではないかという仮説が立ちます。

さて実際はどうだったのでしょう。

一号店は奈良県。立地はアピタ西大和店内だったそうです。通常なら2号店以降の出店は苦心するはずですが、ホームページで確認する限り2015年8月時点で日本国内に21店舗を展開しています。表は都道府県別の店舗数です。

都道府県 店舗数 都道府県 店舗数 都道府県 店舗数
愛知県 10 静岡県 1 神奈川県 1
富山県 2 奈良県 1 埼玉県 2
福井県 1 三重県 2 群馬県 1

店舗は全てアピタの店舗内です。企業間の提携によるもので、アピタがここにしかないブランドとして誘致したものと考えられます。

この場合、LAGERHAUSがアピタの店舗以外へ展開することはあり得ない訳で、LAGERHAUSというブランドが浸透する市場は、アピタの進出する範囲に限定されることになり、認知や話題性も全国レベルにまで高まることも期待できないと言えます。

アピタ西大和店のフロアガイドを見ると、LAGERHAUSは一回の食品売り場に近接した奥まった場所にあり、隣は寝具売り場です。

北欧ブランドのLAGERHAUSも、方法によってはフライング タイガー コペンハーゲンのようになれたかもしれなかったのに、と考えると、非常に“もったいない”日本への市場参入だったと言えます。

 

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