テナント企業が出店して安全な商業施設とは?

ないことを祈りたいですが、皆さんの会社で、新規に開発される商業施設にテナントとしてめでたく出店できたのは良いものの、ディベロッパーによる施設全体の想定年商を参考にして開業前に設定した予測金額に売上の実績値が到達しないというようなことはありませんか?

あるいは、オープン当初は予想を大幅に上回っていた売上が、しばらくしてから下降し始めてなかなか下げ止まらないというようなことはありませんか?

テナント企業は集客を商業施設そのものの集客に依存するため、商業施設そのものが思うように集客できていない(いる)場合、当然のことながらテナント企業の売上にネガティブ(ポジティブ)な影響を及ぼします。

(一社)日本ショッピングセンター協会によると、2012年には35件、2013年には65件のショッピングセンターが開業しました。そして2013年開業の65件のうち75%が首都圏、中京圏、近畿圏を含む大都市圏に集中しています。また、立地別では従来型の郊外立地が55%であるのに対して、中心地域とその周辺地域が45%と数の上で重要性を増しているとのことです。

これは従来の郊外型ではなく都市型のショッピングセンターが増えていることを意味しています。これだけ商業施設の開業が一定の領域に集中すると、いくら大都市圏で人口も集中しているとはいうものの、それぞれの施設が経済的に成り立つのか?という疑問も生じてきます。

毎年のように新しい商業施設が開業し、中でも話題性の高い施設は、オープン時の賑わいがメディアなどでとりあげられることがあります。しかし、その後の動向が報じられることは滅多になく、しばらくして仕事での移動の合間などに寄ってみたら意外と空いていたなんてこともあります。

テナント企業も、どういう商業施設なら安全かを適切に判断するべき時期に来ているのかもしれません。

そのような判断の際の判断材料の一つになれば、という思いから、『商業施設利用実態調査2015』を独自調査として実施しました。

詳細はまた明日のブログで。