出店戦略講義 第6-11講(その1)
前回までの北海道の出店計画の話はたくさんのアクセスをいただき好評でしたので、回を改めて特別講義を組みたいと思います。
出店戦略講義の第6講から第12講までは、「初期投資額の決定方法」、「既存店データから売上を予測するための統計的手法」等の話が続き、第12講から第14講まではエクセル実習の形式をとりました。これらの内容も有意義なものと考えているため、近日中にエクセルの演習も含めて本ブログでも特別講座を企画する予定です。
さて、本日は次の課題を考えてみたいと思います。
<課題>
郊外ロードサイドに①重飲食のレストランを出店する場合と、②カフェ・喫茶店を出店する場合、店内の座席数と駐車場台数をどう組み合わせるべきか、考え方を示しなさい。
要は、駐車場台数と座席数をいくつずつにするべきか、バランスするべきか、という問題です。この件は一時期に考え続けていたことがあり、久しぶりに思い出しましたので、ここでまとめておきたいと思います。
この課題が検討に値すると思ったのは、あるカフェ業界の企業のある店舗を見たのがきっかけでした。まず“べき論”を考えた上で、その店舗について考えてみたいと思います。
べき論の結論は、“座席数は、駐車場台数に【ある数】を掛け合わせた値に近づけるべきである”です。では、質問です。
座席数と駐車場台数を関連付けるもので、重飲食のレストランとカフェ・喫茶店で差がある【ある数】とは何でしょう?
解説は明日のブログで。