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2.コロナで変わった?日常生活|スイスと日本で考える“ニューノーマル”の行方

【第2回】コロナ禍を経てお客様の生活様式や買物行動が変化し、リテールビジネスの現場は今、対応を迫られています。が、それは日本国内に限ったことではありません。世界のリテーラーが似たような課題に同時に直面するという現象は、これまであまりなかったことのように思います。

そこで、現在進行形で変化する“ニューノーマル”は今後どうなっていくのか?というテーマで、スイス・ジュネーヴに住むリテールビジネスに詳しい友人と、日欧の状況を情報交換しながら一緒に考える対談シリーズを連載しています。連載第1回はこちら

小泉 真理 (福徳社@東京都八王子市):スイス人の日常生活で、コロナ前後で変わったことはありますか?

上月 美穂 (@スイス・ジュネーヴ):分かりやすいところでは、フィジカルコンタクトが消えました。
スイスには、普段から挨拶時に、ほっぺた同士をくっつけて“チュ、チュ、チュ”となぜか3回キスする習慣がありまして。これが私には恥ずかしくて。最近はしなくてよくなったので、少しホッとしています。

小泉:よかったですね。私もヨーロッパで働いていた時、アレ、苦手でした。

上月:握手もしなくなりました。
手洗い、うがいも、以前は全く習慣がなかったですが、するようになりました。日本人の親はもともと「外から帰ったら手を洗いなさい」と子どもに言うじゃないですか。以前、子どもの友達がうちに遊びに来て「手を洗ってね」と言ったら、「Why?」って聞かれたことがあります。「ウン、良い質問だね」と。

小泉:日本人にとってはどちらもそのままですが、スイス人にとっては、日常生活の大変化ですよね。
ヨーロッパのあちこちで反マスクデモが起きていると報道されていますが、スイスでは、皆さんマスクはしていますか?

上月:しているほうだと思います。スイス人って結構きっちりルール守るんです。
7月に連邦政府の決定で、公共交通や公共施設利用時のマスク着用が義務化されています。州により感染状況がいろいろで規制内容も異なるのですが、ジュネーヴ州では、バスや電車でマスクをしていないとTPG(ジュネーヴ公共交通)の見回りがきて、1枚5フラン(約580円)でマスクを買わされるか、もっと高い罰金が課せられます。

小泉:高い!日本では小学生もみんなマスクをしていますが?

上月:こちらは、12歳以下の子どもはしなくてよいことになっています。それ以外は皆さんしているし、人通りの少ない道でも、マスクを手に持つか、顎にかけるかして持ち歩いています。でもこの前、ジュネーヴの国連オフィスの前でも反マスクデモしてましたよ。ジュネーヴ州は人口50万人都市で、うち7万人位はフランスからの越境労働者と言われているのですが、フランス人かな?なんて言っている人がいました。

小泉: 多民族国家のあるあるジョークですね。

上月: 永世中立国、すなわち、自分たちのことは自分たちで守る、という自己防衛意識の高い国なので、各自でできることはして、ソフト対応でしのいで、ロックダウンを回避できるならよいと、スイスの人は協力しているのだと思います。テロとかと違って、みんなで協力すれば回避できるわけですから。またロックダウンしたら、医療機関も困るし、経済も持ちませんし、それだけは避けたいと。ブルートゥースの接触監視アプリも、スイス人口850万人のうち、もう130万人がダウンロードしたそうです。

小泉:日本でもすごい勢いで、ロックダウン回避のためのソフト対応が進化しているように思います。次回からは、街の様子やお買い物行動の変化についてお話したいと思います

【対談第3回】「コロナで変わった?EUの買物行動」に続く

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