中国というとやはり食べることや料理に関心が向いてしまいます。街には飲食店が多く、商業施設も飲食店の比率が高い印象を受けます。それはなぜか?というお話です。

まず、上海の人はほとんど自宅で料理をしないそうです。上海在住の方の話では、若い人の6割は料理ができないとのことです。仕事は6時で終わり、その後は“自宅の近く”の飲食店で家族等と待ち合わせて、あるいは、一度帰宅して着替えてから夕食を食べるそうです。準備や片付けの時間を考えると外食のほうが割安なのだそうです。

昼食は弁当を作る時間的、体力的余裕がある人を除き外食です(昼食事情については明日)。朝は朝で朝メニューを事務所近くで提供する店を利用する人を見かけますし、簡単に食べられるものを非常に安価でテイクアウトできる店が、細い路地を入ったようなところにまであります。

休日は休日で、食事に2~3時間は時間をかけておしゃべりをすることが多いそうで、食事が娯楽の重要な位置を占めているように見えます。(娯楽といえば、日本に比べると娯楽の幅は狭いようで、仕事帰りにどこかに寄って買い物をするとか、プロ・スポーツに熱狂するなどの様子はほとんどみられません。)

食事が中心に生活が回っていると言っても過言ではないかもしれません。そういえば学生時代に、中国人のご家庭で夏休みを過ごしたとき、昼ご飯を食べながら夕食は何を作るかを話し合っていたのを思い出しました。

というわけで、食べることに関心があり、何でも食べられる人には、中国はとても過ごしやすい、よい所です。地球の歩き方に恐らく載っていない、お店をコラムでもいくつかご紹介したいと思います。続きは明日のブログで。