イタリア等ではバールは地元の人々の生活の一部になっています。日本に比べて気候が安定しているからできる業態で、全く同じような雰囲気の店を実現するのは難しいように思います。しかし、日本でも顧客の利用頻度を高めることで売上をどう形成するべきかは今後ますます重要な問題となると思われます。
ブログ ― 「店舗開発実務講座」セミナー講師のコラム
カテゴリー:店舗開発という仕事
ホールケーキが切り分けられて行く話は渋谷の例でしたが、ある地域が閉鎖された小さい商圏に分割されていくことを意味します。出店する企業には“小商圏化に対応する力”が求められます。小商圏化とはケーキのように甘いものではなく、館内人口数百人の閉鎖商圏でどう稼ぐかという話です。
渋谷駅周辺から界隈性はどんどん失われていくように感じます。施設間の連携は感じられず街をホッツキ歩く楽しみがなくなりました。2023年渋谷駅桜丘口地区が竣工し、2027年には渋谷スクランブルスクエアが開業。渋谷駅周辺から路上への人の流れは堰き止められ街の回遊性はさらになくなると思われます。
弊社セミナーでは、出店が好調の企業のことを知るよりも、失敗したケースを知る方が教訓を得やすいということで“倒産情報・速報”を定期的にチェックすることをおススメしていますが、最近の23の倒産のケースがまとめられている本『なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則』をご紹介します。
北欧企業で日本で店舗展するブランドには、イケア、H&M、フライング・タイガー・コペンハーゲン、ソストレーネ・グレーネ、LEGO、Bo-concept、ecco、ロイヤルコペンハーゲンなど意外とありますが知名度が低いものも多いので、リーグで店舗集積を高め存在感を示すのはどうでしょうか。
百貨店や駅ビル、SCのイベントスペースなどでよく開催されている催事 (ポップアップストア) はなかなか奥深いもので、知名度がないブランドでも銀座のど真ん中に出店することも夢ではありません。PR、市場調査、卸売先開拓や常設店出店への布石、EC立ち上げなど多様な機能を持たせることができます。
企画料と聞いて情報を無下に断ってしまう会社は、良い所に店を開けるのは難しいかもしれません。ちなみにある坪効率の良い飲食業態は、一等地を抑えるために、仲介手数料以外に企画料を10か月分平気で払うこともあるそうです。
ラーメン店『なんでんかんでん』が復活し、全国にフランチャイズ展開も行うそうです。フランチャイジーになり、店が利益を出し続けるためににはラーメンを作る以外にも必要な知識があります。店舗を経営する感覚は“家”を借りるときの考え方とは異なります。
ブックオフで売っている古い地図は誰が買うか?私です。商業環境や企業の出店の歴史を振り返るうえで古い地図は貴重。店舗開発担当の方は地図を買ったら捨てずにとっておいてください。捨てる場合は私が買うのでブックオフへ。
歩行者通行量データは無料で入手でき、店舗開発業務で路面店物件を知る際の参考になる。長崎市中心市街地のキーワードは西浜町アーケード。百貨店の浜屋をはじめとする商業施設や銀行その他が集中している領域。通行量トップ3地点は三菱UFJ銀行前、安達ビル前、ドラッグセガミ横、市丸前です。