突然ですが、弊社では数年前から“あるもの”の調査研究を進めています。それに関連したニュースがありましたので、よいタイミングということで予告編です。

ユネスコ無形文化遺産に8県の10行事が登録されることになったそうです(産経新聞記事「ユネスコ無形文化遺産にナマハゲなど8県の『来訪神』」)。

秋田県の“ナマハゲ”は知っていましたが、その他はお恥ずかしい話ですが知らなかったものがほとんどでした。私だけかと思いましたが、ラジオのニュースでも、街の人の声で同じようなものがありました。

日本には、各地にこうした日本人でもよく知らない行事や特産品がまだたくさんあるように思います。こうしたものを利用した地域おこし・街おこし、産業の育成につなげようという動きも活発に行われています。
それに伴い、地方特産品の認知度・知名度を高め、売上を獲得するために、大都市圏で商品の販売機会を得たいと考える企業もあると思われます。
しかし、東京都心などにいきなり単独で店舗を出店するのは、出店する側にとっても大都市圏の商業施設等にとってもリスクも大きいということで、常設店の出店ではないある出店形態がとられることがあります。
それは、駅構内や駅ビル、百貨店やショッピングセンターのイベントスペースなどでよく開催されている『催事』です。近年では、『ポップアップストア』『ポップアップショップ』などとも呼ばれています。

この『催事』はなかなか奥深いものです。まだあまり知名度がないブランドでも、販売機会を得られれば、いきなり銀座のど真ん中に出店することも夢ではありません。また、売上・利益への貢献にとどまらず、PR、市場調査、卸売先開拓や常設店出店への布石、ECチャネルの立ち上げなど、やりようによっては多様な機能を持たせることができます。自社の商材でトライアルしてみたいと考えておられる企業もあるのではないでしょうか。
しかし、実際に開催するにあたっての考え方や具体的な方法に関する本もだいぶ昔に絶版になっているようで、弊社が調べた限りでは、実務家向けのまとまった情報は出回っていないようです。

福徳社刊『催事販売という仕事』

そこで弊社では、『催事』のレパートリーが増え、知られざる良い商材の掘り起こしや地域の活性化につながるような流れを作ることの一助となればと思い、催事の企画・運営実務に役立つノウハウをまとめたマニュアル『催事販売という仕事』シリーズを執筆中です。
催事チャネル立ち上げに関わる弊社のコンサルティング経験、催事経験豊富なメーカー本部側やディベロッパー側への取材をもとに書き下ろしたレポート本体と、商業施設(百貨店・SC)データベース、催事企画シートやモデル収益などのすぐに使えるテンプレートもご用意する予定です。

現在鋭意制作中で、詳しいことが決まりましたら、また当ブログでお知らせいたします。